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夫が話を聞いてくれないー辛い気持ちにセルフコンパッションで向き合う方法ー

 
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結婚して7年。長女と長男を授かり4人家族。福岡私立福岡女学院大学人間関係学部子ども発達学科を卒業。現在、発達障害や知的障害を抱えるお子さんの療育に現役保育士として携わっている。応用行動療法、TEEACH、PECS、感覚統合など様々な観点から、科学的根拠に基づき子どもを観て、子どもが自分で育とうとする力を育てる保育を目指している。

毎日一緒に暮らしている夫。そんな夫の言動にイライラしてしまうことは、どんな妻にもあることだと思います。かくいう私も、旦那が私の話を途中でぶった切りイライラしてしまいました。
いい妻でありたいという思いもあるけれど、感情をコントロールできない自分を責めてしまってつらい。
そのつらさにどう向き合っていいのか悩んでいるとき、“マインドフル・セルフ・コンパッション・ワークブック 自分を受け入れ、しなやかな生きるためのガイド”という本を開きました。

そしてその本の中に書かれているあるセッションを体験することで、夫へのイライラを解消し、ポジティブな気持ちへと変化しました。

この経験を、旦那さんと仲良くしたいけどうまくいかなくて悩んでいる奥様達にお伝えします。

“マインドフル・セルフ・コンパッション・ワークブック 自分を受け入れ、しなやかな生きるためのガイド”とは

この著書の説明を自分の言葉で説明することは難しいのですが、私がこの著書をしるきっかけとなったのは、メンタリストのDaiGoさんの動画です。

一人目の娘を生んだ時から自分が感情のコントロールをすることに苦手さを感じていることに気づきました。そして落ち込むたびに博識の高い人たちの動画やブログを見て立ち直るようにしています。その中で見つけた動画で、DaiGoさんがこの著書をおすすめしており、興味を持ったのでさっそく購入しました。

しかし最後まで読めていないのが現実です。なぜならワークブックと書いているだけあり、自分の心と向き合うためのセッションも設けられているからです。この本では自分の心の痛みを避けるのではなく、きちんと向き合い正常な認知に導くトレーニングができるようになっています。だから心の痛みを避けることができず、毎日継続するのが結構大変なのです。

それでも心が辛くなった時には目次を読んで、自分に必要だと思う章に目を通し実践するようにしています。

特に夫とのコミュニケーションがうまくいかなかったときは、自分自身とても落ち込んでしまいます。私は気持ちを切り替えるのにとても時間がかかるのですが、これを読みながら気持ちの切り替えに努めています。

この本に興味がある方は最後のほうに購入できるリンクを張り付けていますので、そちらからどうぞ。

今回はこのセルフ・コンパッション・ワークブックのセッションを実践し、感情がいつもよりも短時間で切り替えられ方法をご紹介します。

辛い感情を感じた夫との出来事

ある日の日曜日。7歳の娘と3歳になる息子がおもちゃの取り合いで喧嘩をしていました。息子はまだ言葉の理解が難しいところもあるため、姉の娘は言葉で伝わらなければ手を出してしまいます。そうなると私も夫も娘に「どんな理由があってもてをだしたらあかんよ。」と伝えるのですが、娘にも言い分があるのにその気持ちを理解してもらえず不貞腐れてしまいました。

その様子を見て私は、一度気持ちを落ち着け、娘の気持ちを理解しようと話を聞きました。

 

私:何が嫌だったの?

娘:レゴブロックで遊んでいた途中で弟が壊してきた

私:あーそれは嫌やな

娘:ブロック小さいからなくなるかもって思ったの

私:それはそうやね

娘:やめてっていったんだけど、やめてくれなくて叩いちゃった。さっきパパに「叩いたらあかんねんで」って言ったのに自分も叩いてしまった。

私:そっかそっか、やったらあかんとおもってることをやってしまったんやね。娘ちゃん偉いね。ちゃんとそこまで考えて。まぁ、言うことは簡単やけどやることとなると難しいんよ。ママもパパも偉そうに言うことがあるけどできないことのほうが多いねんで。

 

こんな風にやりとりすることで娘の気持ちは落ち着き、また違うオモチャで遊び始めることができました。

なのに旦那ときたら、気持ちが落ち着いた娘に対してまた助言をしようとするのです。その対応では娘を追い詰めてしまうと感じた私は、夫に助言することにしました。

私:旦那。旦那は娘のことを理解しようとしないのに、アドバイスばかりしても娘は聞く気にならないよ。

その時の旦那は、また私の説教が始まったとすこしダルそうな態度のように私は感じました。

 

私:だからさぁ・・・・

息子:(2階から夫婦がいる1階に向かって)ママーーーー、*〇××▽♪よーーーー

 

私が話している途中で息子の声が聞こえてきました。私は緊急性は低いと思い対応せず旦那に話したかったのですが、旦那は息子のところへ行こうと立ち上がったのです。

その態度を見て私はとても腹が立ちました。すごく腹が立つ気持ちを感じたのですが、このままでは感情のままに旦那に向かってしまうと思い、セルフ・コンパッションの本を開きました。

第16章 辛い気持ちに向かう

目次を見ながら今の私に必要であろうページを開きました。124ページの第16章 辛い感情に向き合う が私の今の気持ちにピッタリだと思いました。

このページの概要は以下の通りです。

怒りや恐怖、心配事や悲しみなどの辛い感情は誰でも直面することです。そのつらい感情を癒すためには逃げるのではなく、向き合うことが必要です。でもその辛い感情と共存するのは「少しだけ」。感情に押しつぶされそうになった時は、真っ向から向き合うよりも、好奇心を持ち続けるほうが賢明です。

辛い感情に向かう際に役立つ3つのやり方は

  • 感情にラベルを付ける
  • 身体にある感情に気づく
  • 和らい、なだめ、許す

引用:マインドフル・セルフ・コンパッション・ワークブック 〈著〉クリスティン・ネフ/クリストファー・ガーマー

ではその辛い感情と実際にどのように向かい合うのかを、私の実際の感情と共に説明していきましょう。

辛い気持ちに向かうStep① 感情にラベルをつける

まずは辛い感情を引き起こした時の状況を思い浮かべてみましょう。その状況を思い浮かべた時の感情に注意を向け、それに名前を付けてあげましょう。

ラベルの種類は以下の通りです。

 

  • 怒り
  • 悲しみ
  • 喪失感
  • 混乱
  • 恐怖
  • 孤独感

 

などなど。ほかにも思い浮かぶ感情の名前があれば何でも構いません。そしてその名前を自分自身に優しく語り掛けます。

ではここで、実際に私のその時の思いを紹介します。

 

夫が私の助言を途中で切ったことに怒りを感じた。私はとても悲しかったんだ。私が話している途中で切ることは、私の存在を無視されているように感じた。

すごく・・・悲しかったんだ・・・。

 

私と夫との出来事で感じた私の感情は“悲しみ”でした。それに気づき、自分自身と対話することで気持ちが少し軽くなりました。

辛い気持ちに向かうStep②身体にある感情に気づく

感情は思考と身体の感覚で感じています。例えば怒りを感じるときは、自分の考えを正当化しようとし、相手に何を言おうかと、体が戦闘モードに入ります。すると身体に緊張感を感じるのです。

私たちは思考に影響されやすくできています。だから思考を変えて感情を落ち着かせることは難しいです。しかし身体感覚は比較的ゆっくりと変化するため、身体感覚に気づき身体に留めようとすると、辛い感情に変化がみられるようになります。

 

夫との出来事で“悲しみ”を感じた後、私は体にある感情を感じてみました。誰もいない寝室のベットの上で横になり、目を閉じて身体全身に意識を向けました。その中で、目、肩、おへその左上あたりに不快感を感じていることに気づきました。さらにその中で一番不快感を感じているところを探してみました。目、肩、おへその左上も中では、おへその左上に一番不快感を感じていたので、そこに両手をあてると、しこりのような硬さが感じられたのです。そこを優しくさすりながら、つぎのステップへと進みました。

辛い気持ちに向かうStep③ 和らぎ、なだめ、ゆるす

このステップでは辛い気持ちを受け入れる準備をします。Step①で自分の感情に気づき、Step②で自分の辛い感情を身体で感じました。それに対して自分へ思いやりの言葉や態度を与えるのです。

辛い感情は、辛いからと目をそらすとモヤモヤとくすぶった状態が続き、スッキリとしません。逆に辛い感情と仲良くなろう、いい関係を築こうとすると、思った以上に辛い感情が過ぎ去っていくのです。

私もおへその左上に不快感を感じた後、自分に思いやりをもって優しい言葉を語り掛けました。私はどんな言葉が欲しかったのか。どんな言葉であれば心が安らげるのかを考えながら、ゆっくりと優しく。そして心の中の私はこんな風に語り掛けてくれました。

 

きょうこの話を最後まで聞かずにごめんね。

きょうこはきょうこの話を親身に聴いて理解してほしかったんだよね。

私はきょうこのことを愛しているよ。

・・・・。信じられないよね。今まできょうこのことを理解しようしなかったもんね。

ほんまに悲しい思いをさせてしまったね。

自分に思いやりの言葉を投げかけることは、普段したことがないことだったため難しいことでした。そこで夫をイメージし夫にどんな言葉を投げかけてもらえたら安心できたかを考えてみました。するとはじめのイメージ像は夫のつかさだったのですが、それが徐々に自分へと変わっていきました。

しかし、「きょこのことを愛しているよ」というところで、私は心がモヤモヤしました。なぜだろうと考えてみましたが、それだけ私が今までに自分自身の本当の気持ちに耳を傾けず、「自分を思ってほしいと思うならまずは自分から相手を思いやろう」や「母親なのだから子どものことを優先して当然だ」など、他者の気持ちや価値観を優先してきたことで、自分への信頼感が薄らいでいるからだろうと思います。

人からの言葉で傷つくとき、案外それは人からの言葉から傷ついているのではなく、自分が自分に対して投げかけた言葉に傷ついているのではないかと、この経験を通して感じました。

これを読んでいる読者さんも私と同じように旦那さんとのコミュニケーションで傷ついている人は多いと思ます。

もちろん旦那さんが心無い言葉を投げかけているのでしょうが、あなた自身が自分にとても厳しく接していないでしょうか?

私が私に投げかけた言葉は、旦那に言ってほしいと思った言葉ではありますが、自分に優しく語り掛けるだけでも十分気持ちが楽になりました。つまり辛い気持ちは、他人に治してもらうのではなく、自分で解消することが大切だということなのです。

マインドフル・セルフ・コンパッション・ワークブックの紹介

さて今回はマインドフル・セルフ・コンパッション・ワークブックの中から第16章の“辛い感情に向き合う”を、私の実体験と共にお伝えしてきました。

この本はセルフ・コンパッションとは何かということから、生活にどう取り入れるかということまでを具体的に、実践も含めて記されています。人との関係にストレスを感じているけど、人間関係を良きものにしたいという方には断然おすすめの本です。

ぜひ皆さんもお手に取って読んでみてくださいね。

 

YouTubeでセルフ・コンパッションを試す

そうとはいっても、このブログを読んだだけではどうしたらいいのか難しいと思います。

そこで、YouTubeの動画をご紹介します。

イマココさんがアップしている「自己批判に気づき自分への思いやりを育むセルコンパッション瞑想」です。

優しい声でセルフ・コンパッションに導いてくれるので初心者の方でも行いやすい動画です。

家族に邪魔されない、静かな環境の中で行うことがおすすめです。また、車の運転中は眠くなってしまう恐れもありますのでやめましょう。

まとめ

今回、私は夫のつかさとの夫婦げんかで、“悲しい”という感情が湧きました。それに対し

  • 感情に名前を付ける
  • 身体にある感情に気づく
  • 心と体にある感情を和らげ、なだめ、許す

というステップを踏むことで、自分の感情に思いやりをもって寄り添うことで、いつもなら気持ちを切り替えるのに時間がかかっていたのが、短時間で切り替えることができました。

このセッションを通して気づいたことは、”自分の気持ちに気づく”“自分に思いやりをもって接していい”ということです。共働きであるきょうことつかさは、毎日働きながら、子育てと家事に追われています。正直休む暇がありません。でもこの状況は、共働きの家庭であれば同じような状態だと思います。

その中で家庭を安定させるためには、何よりも“自分自身を大切にすること”。それが“家族や相手を大切にする”ことに繋がるのです。

夫婦喧嘩になる原因についてはコチラの記事を参照してください。

また子育てでイライラしたときのコツも紹介しています。

ぜひこれを読んでいるあなたも、自分の“辛い気持ち”と向き合い、穏やかな生活を送ってみてください。

 

 

 

 

 

 

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結婚して7年。長女と長男を授かり4人家族。福岡私立福岡女学院大学人間関係学部子ども発達学科を卒業。現在、発達障害や知的障害を抱えるお子さんの療育に現役保育士として携わっている。応用行動療法、TEEACH、PECS、感覚統合など様々な観点から、科学的根拠に基づき子どもを観て、子どもが自分で育とうとする力を育てる保育を目指している。

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