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【子どもの命を考える】高松で2人の女の子が車内放置死【親の責任とは】

 
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結婚して7年。長女と長男を授かり4人家族。福岡私立福岡女学院大学人間関係学部子ども発達学科を卒業。現在、発達障害や知的障害を抱えるお子さんの療育に現役保育士として携わっている。応用行動療法、TEEACH、PECS、感覚統合など様々な観点から、科学的根拠に基づき子どもを観て、子どもが自分で育とうとする力を育てる保育を目指している。

高知県で6歳と3歳の女の子をお母さんが車内に15時間以上も放置し死なせてしまうという悲しい事件が発生しました。

 

この事件の記事のなかに車内に残された子どもの様子が描写されていますが、それを想像するととても心が痛みます。

 

夏か近づき気温が高くなると子どもを車内に置き去りし死なせてしまったというニュースが増えますが、私からすれば車内に子どもを置き去りにして遊びに行く親の気持ちは理解できません。しかし車内に子どもを置き忘れてしまうことはわざとでなくても起こりうるそうです。

 

大切な子ども達の命を熱い車内から守るためにはどうしたらよいのかを、高知県で2児の女の子がなくなった事件から考えていきます。

この記事を読んでほしい人
  • 高松2児車内放置死を腹立たしく感じたあなた
  • 子どもの命を守るためにはどうしたらいいか考えたいあなた

 

高松2児放置死のあらまし

2020年9月3日、正午過ぎ。香川県高松市で6歳と3歳の女の子2人が車内で亡くなりました。母親が車の中で気を失っている子どもたちに気づき119番通報をしました。また近くにいた男性に助けを求め心臓マッサージも施しましたが、搬送された病院先で2人の女の子の死亡が確認されました。車の中で発見された2人はは目を見開いたままぐったりとした状態だったそうです。

 

母親である女性は救急隊員に「体調が悪くなって2時間ほど車から離れた」と話しましたが、捜査が進むにつれ前日の夜9時から翌朝6時までの間繁華街で飲み歩き、その後知人男性の自宅でお昼ごろまで過ごしていたそうです。

母親は捜査に対して嘘の証言や黙秘をしていたそうですが、それは知人男性に影響が及ぶことを恐れての行為だったのではないかと言われています。そのため警察の現場検証では混乱も見られたそうです。

車内放置死した2人の子どもの気持ちを考える

9月3日の香川県高松市の最高気温は14時30分に37.3℃、最低気温は0時20分に28.0℃を観測。9月4日は最高気温が11時30分に33.0℃、最低気温は23時50分ごろに25.6℃を観測しています。

熱中症は気温が25℃を超えると発生し30℃を超えると死亡する人が増え始めると言われています。つまり2人の子どもが亡くなった3日の夜から4日の午前中の間はいつ熱中症になってもおかしくない状態だったということです。

 

母親は車内にエアコンをつけて外出したそうですが、15時間もつけっぱなしにしていたのであればエンストしてもおかしくありません。

私も最近車のバッテーリーを切らしたことがあります。その時はお昼から雨が降っていてライトをつけていたのですがそれを消さずに家の中に入ってしまったのです。夕方車を出そうと思ったらエンジンがかからずバッテリーが上がっていることに気づきました。お昼ごろから夕方の間なので時間はだいたい4~5時間でしょうか。たったそれだけの時間でバッテリーが上がってしまうのですから15時間も車に乗っていたのならバッテリーが上がってエンジンがストップしたことは大いに考えられます。

また今の車はカギを回すのではなくボタンでエンジンのon/offができ、子どもでも簡単に操作することができます。例えそれがエンジンをかけるボタンと知らなくても運転席に座って遊んでいる拍子にボタンを触ってエンジンを消してしまったとも考えらえれます。

 

2人の子どもの気持ちを考えると胸が締め付けられます。

2人の子どものお母さんは高級車に乗っていたそうなの後ろの窓はスモークガラスになっていたと考えられます。スモークガラスであれば車内は結構な暗さになります。周りにお店や街灯があったとしても夜の9時ごろなら車内は真っ暗だったことでしょう。そんな暗い車内で小さい子どもがたった二人だけで過ごしたのなら、怖さや不安でいっぱいだったでしょう。下の子どもの年齢は3歳でした。3歳だと出て行ったお母さんが全く帰ってこなければ不安で泣いていたことも考えれられます。上のお姉ちゃんは6歳でした。6歳であればお母さんの言葉の意味や状況を理解することができたでしょう。お姉ちゃんであれば「妹を守らなければ」という使命感から一生懸命妹のお世話をしていたかもしれません。

 

夜の間は気温が低くエアコンもかかっていたので過ごせたでしょうが、日が昇り始めれば車内の温度はどんどん上がっていきます。4日は11時30分には最高気温の33℃に到達していたので、どんどん熱くなる車の中で苦しい思いと、お母さんが帰ってこない不安な気持ちを抱いたまま死んでいったのだと思うと、他人の子と言えど悲しくなってしまいます。

子どもを車内放置し死亡させた母親の気持ちを考える

日本テレビのスッキリでもこのニュースを取り上げ、母親が周りに助けた姿や心臓マッサージをした様子から、リポーターが母親を擁護する意見が聞かれました。それに対し加藤さんは、いくら心臓マッサージなどをしていたとはいえ擁護できない、といったやりとりがあったそうです。

その時私はこの事件の真相を知らなかったので、心臓マッサージや周りに救助を求めた母親の姿から、子どものことを忘れてしまうほど精神的疲労を抱えていたのではないかと考えていました。だからリポーターが母親を擁護した気持ちに少し共感を持ちました。しかしきちんと事件の真相を調べると、知人男性の自宅に訪れていた、警察への事情聴取でも知人男性をかばうためうその証言や黙秘をしていた、という事実を知り、この母親は自分の都合しか考えていなっかったのだろうと考え直しました

 

母親にとって2人の子どもは大切な存在であったのかもしれません。だからこそお昼ごろに子どもたちが車の中で気を失っている姿を見て救助しようとしたのでしょう

ではこの母親に足りなかったものは何でしょう。私は母親であることの責任と、想像力が足りなかったのだろうと思います

高松2児車内放置死事件から考える親のありかた

高松2児車内放置死の事件から母親としての行為は褒められたものではありません。しかし、このニュースを目の当たりにした私たちが考えなければいけないことは、事件を起こした母親をどう罰するかではなく、子どもを守る親としてもしくは大人としてどのような心構えが必要かということだと考えます。

先ほどもも述べましたが、私は高松2児車内放置死の事件を起こした母親に足りなかったものは、責任と想像力だと思います。この2点について深く掘り下げていきます。

子どもを守る親の責任とは

文部科学省では、家庭における教育・子育てに関する法律を定めています。民法ではこのように定められています。

(親権者)
第818条 成年に達しない子は,父母の親権に服する。

(監護及び教育の権利義務)
第820条 親権を行う者は,子の監護及び教育をする権利を有し,義務を負う。

引用:文部科学省HP

 

そして児童福祉法では以下の通りに定められています。

第1条 すべて国民は、児童が心身ともに健やかに生まれ、且つ、育成されるよう努めなければならない。
2 すべて児童は、ひとしくその生活を保障され、愛護されなければならない。

第2条 国及び地方公共団体は、児童の保護者とともに、児童を心身ともに健やかに育成する責任を負う。

第3条 前二条に規定するところは、児童の福祉を保障するための原理であり、この原理は、すべて児童に関する法令の施行にあたつて、常に尊重されなければならない。

引用:文部科学省HP

民放では親権を持っているものは子どもの監督と教育を行う権利と義務があると述べており、児童福祉法ではすべての国民が児童の心身ともに健やかに育成する責任があると述べています。

つまり親は子どもの命を守る義務があるということです。さらには親だけんでなく全ての国民が児童を守る義務があるのです。

 

確かに子育ては大変です。私も2人の子どもを育てて保育士として子どもに関わる仕事をしているのでそれはわかります。

特に母親は家事や仕事と両立して子育てもしなければいけないので休まる暇がありません。私も「自分だけの時間が欲しいな」と思ったことはあります。また、息抜きとして子どもを誰かに預けるなど安全を確保したうえで友人とご飯を食べたり飲みに行くことは良いことだと思います。しかし、子どもの命を危険にさらしてまで行う息抜きは子どもを守らなければいけない親の義務に反するのです。

 

つまりこの世に命を産み落としてし、親であり続ける限り子どもの命は守らなければならないのです。

子どもの命を守るうえで必要な力は想像力

高松2児車内放置死の事件を起こした母親は、車内で気絶している子どもを発見し、周囲に助けを求め心臓マッサージをしていました。このことから、彼女は「長時間車の中に子どもを放置してもエアコンをつけておけば大丈夫だろう」と高をくくっていたのではないかと思います。

 

みなさんは炎天下に置かれた車内がどれだけ気温が高くなるか知っていますか?

下の動画は、辛坊治郎さんが実際にエアコンを聞かせていない車内がどれだけ熱くなるかを実証した動画です。

この動画の趣旨は2つあります。1つはサウナ好きの辛坊さんが、真夏の車内なら温度も高くてサウナになるのではないかという思い付きから始まっていて、この動画は熱い車内で何分間たえられるのかやってみたというものです。2つ目は炎天下にある車内がどれだけ気温が高くなり危ない場所なのかを身をもって実験し、車の中に子どもを放置することがどれだけ危険かを喚起するためです。

動画開始の時点で車内温度は38℃を指しておりどんどん上昇している様子です。11分経過したところで温度が45℃、湿度55%。辛坊さんの様子もすでに汗だくです。そして16分経ったところで「そろそろ限界が来ました」と言っていまし、辛坊さんもきつさを感じていることがわかります。

 

この動画は辛坊さんが自分の意志と責任で、さらに家族に知らせ何かあったときに駆けつけてもらえるよう安全確保をしたうえで行っています

ではこの中にいるのが子どもだったらどうでしょう?今はチャイルドシートがありますからそれで固定されている場合もあります。高松で車内放置死した2人の子どもはこの暑さの中逃げることもできずに苦しみながら死んでいったことになります。

動画の中で辛坊さんが、辛坊さんと同じように車内でサウナをしてみるにしても、実際にサウナに入るにしても「もしここに誰もいなかったら誰かが来るまで出られないかもしれないという想像力を持ちながら入らないと危ないことになるかな」と述べています。

 

では車内に子どもを置き去りにした場合、どんなことが起こりうるでしょうか。

  • もしかしたらバッテーリーが上がりエンジンが止まってエアコンも止まってしまうかもしれない
  • もしかしたら子どもがエンジンボタンを切ってエアコンが切れてしまうかもしれない
  • もしエアコンが切れたら車内の温度が高くなって熱中症をおこすかもしれない
  • 長時間置いてけぼりにされて子どもたちは不安な思いを感じるかもしれない

 

子どもの命ももちろんそうですが危険から身を守るためには想像力が重要です。熱中症は25度以上で発症すると言われています。辛坊さんが車に乗った時点で車内の温度は38℃ですから確実に熱中症になります。私たち大人はドアを開けて外に逃げるなど考えることができますが、幼い子どもはどんな状況が自分の命を危険にさらすのか、どうすれば危険から自分を守れるかなんてわかりません

だからこそ真夏の炎天下にある車内に子どもを絶対残してはいけません。また、もし内に子どもだけいるのを発見したときは周囲に親らしき人物はいるか子どもの様子はどうかを見て、危険だと判断した場合は110番通報をし警察官に指示を仰ぎ窓を割って救出することを考えてください

まとめ

今回は高松で起きた2児車内放置死の事件から、車内に子どもを置き去りにすることの危険性、親の責任とは何か、子どもの命を守るためには想像力が必要ということをお伝えしました。

車内に取り残された幼い二人が、健気にお母さんの帰りを待ちながら熱い車の中で死んでいったことを想像すると本当にやり切れない思いでいっぱいです。しかし、この2人の命を無駄にないためにも、どんな状況が子どもにとって危険なのか想像力を駆使してわが子や周りの子どもの命を守っていきたいものです。

 

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結婚して7年。長女と長男を授かり4人家族。福岡私立福岡女学院大学人間関係学部子ども発達学科を卒業。現在、発達障害や知的障害を抱えるお子さんの療育に現役保育士として携わっている。応用行動療法、TEEACH、PECS、感覚統合など様々な観点から、科学的根拠に基づき子どもを観て、子どもが自分で育とうとする力を育てる保育を目指している。

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