アトピーの薬ってどんなものがあるの??副作用はある??
アトピーで痒みがひどくて眠れない。
子どものアトピーが辛そうで見ていられない。
そんな辛い、悲しい声を聞くことがあります。
アトピーとは違いますが、私は薬のアレルギーでじんましんが全身に広がり、三日三晩全身の燃えるような痒みに苦しめられたことがあります。
痒いって、我慢できないんですよね。
痛い方がマシ、と何度思ったかわかりません。
アトピーが少しでも楽になる薬はどんなのがあるんだろう?
今回はアトピーの薬について説明します。
アトピーの治療って?どんな薬を使うの?
アトピーを治療する薬にはどんなものがあるのでしょうか。
アトピーとは、皮膚のバリア機能が低下したことによるおこる病気です。
そのため、まずはバリア機能を損なわないような保湿が重要です。
アトピーの原因について詳しく知りたい方コチラ↓もご覧ください
第一の目標は保湿剤だけでコントロールできるようになること
アトピー治療は個人の症状によって進められます。
アトピー治療の第一の目標は保湿剤だけでコントロールできるようになるということです。
最初から保湿剤だけで済む軽度の方もいれば、ステロイド外用薬をあわせて使う方もいます。
保湿剤とステロイド外用薬の両方を使っている場合は、ステロイドを徐々に減らして、保湿剤だけで過ごせるように治療を行います。
自分や家族が処方されている薬は保湿剤なのかな?ステロイドなのかな?
病院で処方される保湿剤には次のようなものがあります。
ヒルドイド(ヒルドイドローション、ヒルドイドソフト軟膏、ヒルドイドクリームなど)
プロペト
白色ワセリン
尿素クリーム
アトピーの薬は症状によって薬を使い分けます。そして保湿剤も個人によって使っているものが違うことがあります。
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ステロイドは痒みや赤み,炎症を抑えるために使用する
このような保湿剤を基本として、痒みや赤み、炎症を抑える目的でステロイド外用薬が処方されます。
ステロイド外用薬も症状によって使い分けがされる薬です。
また、人の体は皮膚の厚い部位もあれば薄い部位もあります。
ステロイド外用薬は皮膚の厚さや吸収の度合いによっても使い分けされる薬です。
たくさんの種類のステロイド外用薬があるのですね。
そもそもステロイドって何?
アトピーの薬でステロイドが出た、って話はよく聞くけど…
そもそもステロイドってなんなの?
そう思っている方も多いのではないでしょうか?
なんかスポーツの試合とかでドーピングとか…ひげが生えるとか太るとか…
そんなイメージを持っている方もいるかもしれません。
結論から言うと、ステロイドって、もともと体の中にあるホルモンのことなんです!
副腎と呼ばれる臓器の副腎皮質から分泌される人体由来のホルモンなんですね。
このステロイドが体の中でどんな働きをしているかと言うと…
たんぱく質の代謝
糖分(血糖値)の代謝
骨に関する代謝
免疫に関する調整
簡単に書いただけでもこんなにたくさんあります!
血圧の調整にも関わっていて、ステロイドって生きていく上で必要なホルモンなんです!
そして炎症も抑えてくれるのです。
この炎症を抑える働きが、アトピーの痒みに効果を示してくれます。
元々体の中で炎症を抑える働きをしているステロイドですが、アトピーになると体の中のステロイドだけでは対応しきれなくなってしまうんですね。
だから薬で補助してあげよう!
ステロイドが出た…と難しく考えず、アトピーに対するステロイド薬の処方に対する認識はそのくらいで大丈夫です!
アトピーの薬って副作用がある?
アトピーではなくても、薬を使うと心配になるのは副作用ですよね。
病気を治したくて薬を使っているのに何かあったんじゃたまったもんじゃないです。
はっきりと言います。
薬である以上、それがどんな効き目のものであっても、副作用が出てしまう可能性はあります。
ですが大事なのはここからです。
多くの薬において、適切に使っていれば副作用の出る可能性はぐっと低くなるのです。
飲み薬も、外用薬も、医師の指示通りにきちんと使うようにしましょう。
保湿剤として処方されている薬なら安心、と思っている方もいるかもしれません。
保湿剤でも副作用が出る可能性はあります。
副作用ではなくても、添加物が体に合わないこともあります。
もし赤みが出たり、かぶれたりした場合は自己判断で中止せず、受診して判断を仰ぐようにしましょう。
副作用で怖いのは、自分で勝手に量を増やす、薬を勝手にやめるなど自分で判断してしまうことです。
薬である以上、まったく副作用の心配がない薬はありません。
不安なことや心配なことはその都度相談し、治療していきましょう。
ステロイドの詳しい副作用はコチラ↓
アトピーの薬っていつまで塗るの?
アトピーの薬はいつまで塗れば良いのでしょうか?
アトピーの薬は長期的に付き合う必要のある薬です。
赤みや痒みがなくなっても、勝手にやめないようにしてください。
その勝手な中止が、副作用を招いてしまう場合もあります。
急にやめるのではなく、まずは回数を減らすことを目標にしていきましょう。
ステロイド外用薬と保湿剤が処方されている場合は、まずはステロイド外用薬のヌル量を減らしましょう。
そして保湿剤だけでケアできるようになることが目標です。
いつまでかはっきりとわからない、終わりが見えない、と投げやりにならないでください。
医師の指示通りに薬を続けることが、一番の近道なのです。
まとめ
アトピーの痒みって、本当につらいですよね。
本人も、見ている家族もつらい病気です。
アトピーは人によって症状も違うため、処方されている薬も様々です。
保湿剤だけでも何種類もの薬があります。
使い方や効き目など、混乱してしまうこともあるかもしれません。
良くなったと思って、やめたくなる時があるかもしれません。
そんな時に自分で判断して薬を使うのはやめてください!!
自分勝手な判断は副作用を招いてしまうことがあります。
薬である以上、副作用の心配のない薬はありません。
しかし、正しく使うことでそのリスクはぐっと減らすことができるのです。
心配になったり、不安になったり、何かいつもと違う症状が出た、そんな時は医師や薬剤師に相談してください。
ひとつずつ一緒に解決していきましょう!!